2006年 10月 25日
フラッシュメモリー規格多過ぎ
フラッシュメモリーカードとしていつの間にか少数派になってしまったメモリースティック。
一時期はメモリースティックがスタンダードとなりそうなくらい勢いがあったのに、すっかり勢いをなくしている。 後発のSDカードがデファクトスタンダードになった。 期待のPSPも逆転ホームランとはならなかった。 こんな記事も書かれてしまうし。 メモリースティックは規格の多さが災いし、違いが一般人にはわかりづらくシェアを失った。 サイズの違いによるDuoはまだわかるが「マジックゲート対応」とか「PRO」とか言われても何のことだかわからない。 最近では「ハイスピード」とかいうやつまで登場してますます混乱している。 [最新のメモステに対応した機器が増えない] →[カードの価格は高いまま] →[さらにシェアが下がる] という悪循環に陥っている。 カードの規格を変えたときに律儀に名称も変えて混乱に拍車をかけたことがメモリースティック衰退の原因である。 最近のメモリースティック対応製品は小型のDuoだけに対応しているものがほとんどだ。 ノーマルサイズのメモリースティックを使える製品はほとんど無い。 早くからノーマルサイズのメモリースティックを購入していた人にとってDuoしか使えない製品は互換性が無い。 結局SDカードやxDピクチャーカードなどの別規格を用いる製品と同じである。 これでは最初から選択肢からもれるというもの。 もっと自社規格を大切にして欲しいものだ。 規格が多くて混乱しているのはメモリースティックばかりではない。 他フラッシュメモリーカードも多かれ少なかれ、後出しの新規格が多くて違いがよくわからない。 SDカードも従来製品と互換が無い新タイプが多く出てきている。 フルサイズのSDカードでは「SDHC」なるハイスピードタイプを出してきている。 当然SDHC非対応の旧機種ではいっさい使えない。 どうしてこんな中途半端なものを出すのか。 ちゃんと旧機種では普通にSDカードとして使えるような製品を出すべきだ。 メモリースティックPROハイスピードはPRO対応機種であれば普通のメモステPROとして使える。 すこしはメモリースティックのほうが良心があるというものだ。 大きさも3種類あってわかりづらい。 1.普通のSDカード 2.miniSDカード 3.microSDカード 1の普通SDカードはデジタルスチルカメラ用途で生き残るであろう。 2のminiSDカードは今後の新規採用機種は無いと思われる。 早晩消え去る規格だろう。 購入するなら今のうちだと思う。 既に底値からは少し値上がりしてきている。 3は今後の携帯電話機が採用するはず。 中にはメモリースティックDuoアダプタが付属する製品もある。 VAIOなど、メモリースティックスロットがついている機種でもアダプタを使えばmicroSDが使える。 近い将来、microSDカードが主流になるものと思われる。 ただmicroSDカードはあまりにも小さすぎて抜き差しがたいへんらしい。 挿しっぱなし用途で使わないとつらそうだ。 SDカードはライセンス料が格安らしい。 だから参画メーカーが増え、対応製品が爆発的に増えた。 結果として粗悪品カードも増えた。 だがシェアを取るのには成功した。 [SDカードの対応機器が増える] →[カードの価格が下がる] →[さらにシェアが伸びる] という好循環になっている。 カードと機種との相性問題が激しく、手持ちの機種で使えるかどうか試してみないとわからないのが悩みの種。 激安で売っているSDカードはほとんど粗悪品とも言え、博打覚悟が必要である。 もっともメモリースティックもオークションで売られているのはほとんど偽物なので注意が必要である。 他に主なフラッシュメモリーカードには他にCFカードとxDピクチャーカードがある。 CFカードはサイズが大きいので一眼レフデジタルカメラくらいしか使われていない。 今後もコンパクトデジカメには採用されないだろう。 xDピクチャーカードは2002年7月に発表され、9月に発売された。 先日も書いたとおり、この規格が発表される2ヶ月前にスマートメディア対応のデジタルカメラを買った私。 だからこのカード規格を使ったデジタルカメラには触手が動かない。 メモリースティックやSDカードのようにいろいろな製品への応用は考えず、純粋に画像記録のみだけ対応したカードというふれこみである。 それゆえに採用がオリンパスとフジだけなので、まったく言っていいほど普及していない。 ここに来てオリンパスとフジとで足並みも乱れている。 それぞれが独自規格のハイスピード版を開発してますます普及の足かせとなっている。 typeMとかtypeHって言われても素人にはわからない。 フラッシュメモリーカード規格の中では、おそらく真っ先に消えるものと思われる。 結局microSDカードがSDスロットにもメモリースティックスロット(Duo)にも対応できるので、一番汎用性がありそうだ。 今後のフラッシュメモリーカードの主流はmicroSDに間違いなかろう。
by rs422a
| 2006-10-25 23:59
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